有限会社九州ホールセール(所在地:熊本県熊本市)が、2019年9月10日、日本で初めてとなる楽器ケース専門のクリーニングサービス「MICC」を立ち上げ、サービスの提供を開始しました。
楽器ケースクリーニングMICCのウェブサイト
https://www.mic-cleaning.com/
楽器は使う度にメンテナンスが出来ていても、楽器ケースをクリーニングやメンテナンスすることはあまりありません。
長年の使用で、パイプ内に残った唾液やメンテナンスの潤滑油などが染み込む楽器ケースは、雑菌の温床になっているかもしれません。それがニオイの原因かもしれないそうです。
有限会社九州ホールセールは、熊本県の第三者機関に「楽器ケースの中にどれくらいの細菌が潜んでいるか」調査を依頼。長年使用しているトランペットケース内部の比較的ニオイが強い部分の生地を5cm×2cm切り取り、細菌数の計測を実施した結果、この小さい生地の中から200,000個以上の細菌が確認されました。
全ての細菌が害のあるものではないと思いますが、お手入れして綺麗になった楽器をケースに収めることで、楽器に細菌を付着させてしまっているかもしれません。
とくに、部活動で毎日のように楽器と触れ合う子どもたちは成長期でもあり、楽器ケースが細菌の温床にならないように出来る限り清潔で安心な環境を保ちたいものです。
有限会社九州ホールセールは1983年創業。革をはじめとする特殊クリーニングの専門店です。洗うとは「汚れを落とすこと」だけではなく、いかに「素材を傷めずに汚れを落とすことが出来るか」を心がけているそうで、洗う前と洗った後の素材の状態を数値化し、素材を痛めない安全な洗いであることを、日本で初めて公的機関に認められた会社であるとのこと。
楽器ケースの中にはマウスピースなどを保管することもあり、革を洗う事以上に衛生的な洗い方が求められます。単に汚れや菌を落とすだけでなく洗った後の状態が大切であるという点で、革と楽器ケースは共通する部分がありますね。
実際に、熊本県の文徳高等学校吹奏楽部の協力のもと、学校で利用している楽器ケースのクリーニングを行った結果、ニオイで開けることもためらう楽器ケースが、ほぼ無臭になったと顧問の遠山先生から高い評価をいただいたそうです。
生徒の皆さんからも新品の時のニオイになったと好評価。
楽器クリーニングサービスMICCの料金は個人単品で¥3,000から。ケースの大きさごとに価格設定がされている。吹奏楽部など団体の場合は別途見積もり。まずはホームページをチェックしてみましょう!
楽器ケースクリーニングMICCのウェブサイト
https://www.mic-cleaning.com/
[対象楽器ケース]
ピッコロ・フルート・トランペット・トロンボーン・クラリネット・ホルン・ユーフォニアム・チューバなどの管楽器ケースが主に対象ですが、他のケースも取り扱っているとのこと。
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